地域の社会問題から、社会をちょっと良くする方法#1~株式会社笑美面 辻中俊平さん~
今回は、株式会社笑美面で働く辻中俊平さんにインタビュー。
仕事で福祉に関わりながら、CO-BUKUROというコミュニティを運営し、ごみ拾いボランティアを行う辻中俊平(つじなかしゅんぺい)さん。
福祉と環境問題、異なる分野に見える社会問題に関わり、社会貢献を仕事にする辻中さんが理想とする社会とは。
今回は『#1福祉をビジネスとして回していく』というテーマで現在本業として関わる福祉についてみていきます。
辻中俊平
高校まで奈良県で過ごす。
大阪府柏原市にある関西福祉科学大学に進学し、現在は社会人2年目。
学生時代、台風で大学地域の河川が汚れていたのをきっかけに友人とごみ拾い活動を始め、CO-BUKUROというコミュニティを立ち上げる。
地域住民も参加し、現在もライフワークとして運営を続ける。大学の専攻でもある福祉分野で就活をしている中、社長に惹かれて株式会社笑美面に入社を決める。
*本インタビューは2019年12月時点での取材内容となります
福祉をビジネスとして回していく
現在の仕事について
現在の仕事について、詳しく教えてください。
株式会社笑美面で、老人ホームの紹介をしています。
老人ホームの空室状況や、施設の内容紹介を商材として、施設を検討されている方の入居までのフォローを行います。
入社5カ月目で立ち上げに関わった神奈川県の新拠点を中心に、病院や居宅介護支援事業所に営業の仕事をしています。
福祉に関心を持ったきっかけ
福祉に関心を待ったきっかけは何ですか?
きっかけは、実家で祖母と一緒に生活していた経験からです。
中学2年生の時に祖母が亡くなるまで、日に日に老衰するのを見ていました。
人間は本当に死ぬんだなと思ったことを覚えています。
大学を選ぶ時に、介護という選択肢が出てきて福祉を学ぶことになりました。
就職活動でも、専攻でもある福祉分野で就活をしました。
なぜ民間会社を選んだのか
介護福祉事業会社ですか?NPOなどの公的機関はどうでしたか?
介護などの社会課題を、ビジネスで回していくということに興味があったのです。
この考え方は、大学生の時にの実習で社会福祉協議会に訪問したことがきっかけに生まれました。
社会福祉協議会というのは半官半民で、つまり公的機関の助成金で地域福祉を広く支えていく組織です。
実習の中で、「何故これをしないんだろう?」という疑問が結構あって、担当の方に質問しました。
答えは、
年々予算が減ってきていて費用がない。
非営利の団体ですっと働いてきた職員が、お金を儲けるという視点を持てない。
ということでした。
つまり、イベントを企画してもそこから収益を得るということがなかなか難しいので、助成金に頼るしかない。
その助成金が減ってきているから、悪循環になってきている。
私はその現状を聞いて、持続可能に社会に良い事をしていくためには、ビジネスとして回していくという視点も大切なのかなと考えたのです。
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