10年間ベビーカーをおろし続ける方南町のヒーロー#3~ベビーカーおろすんジャーさん~
今回インタビューしたのは、方南町駅でベビーカーを10年間おろし続けるベビーカーおろすんジャーさん。
「楽しむ」をモットーに地域の方と助け合い続けるベビーカーおろすんジャーさんが、活動を始められたきっかけや10年にもわたる長い間続けられた秘策などを伺ってきました。
この記事を読めばきっとあなたも明日から街のヒーローに。
*本インタビューは2020年2月時点での取材内容となります
3.新たな世代へ「おろすんジャー2号」誕生
世代を超えた方たちが集まれる場所。それも彼が望む社会像のためである。
「もっとみんなが交流できて助け合える街であればといいなと、僕もそのきっかけの一つでありたいと思いますね。
みんなが楽しく住みやすい環境になればいいですね。
そのためにも助け合いたい。多分、交流があればきっと助けられるんですよ。
交流がなくて声をかけづらいっていうのはありますよね。例えば、知り合いが重い荷物を持って困っていたら助けるじゃないですか。
でも、知らない人だと気を使ってなかなか持てない人もいると思います。
だからみんなが知り合いになれればいいと思いますね。」
(おろすんジャー・以下同)
おろすんジャーさんは自身が行っているような活動は広がっていくと言う。
「駅では、僕以外の方にもベビーカーを持ってもらえるようになったという声が聴けるようになりました。きっと『持っていいんだ』という空気ができたのかなと思います。
こんな変な格好をしている人がベビーカーをも持たせてもらっているという奇跡を新聞などで取り上げてくださると、普通の人は持っていいわけだし、みんな持ちやすくなったと思います。
あと、町のお母さんに最近、『普通の方がおろすんジャーやりますよって言ってくれるから、あんたやんなくていいよ。』みたいなことは2年目くらいに言われましたね。
ほかにも、『いつからか難しくなったけど昔はみんなやっていたようなことが、またやりやすくなった。』と言ってもらえたので、これはどんどん広がっていくんじゃないかなと思います。
オリンピックもあるので、道案内とかでまた広がっていくんじゃないですかね。どんどん日本の人も積極的になってほしいです。」
さらに活動は下の世代にも引き継がれ広がっているという。
「最近、僕が昔持っていたベビーカーに乗っていた子が、もう小学4年生になってお祭りを手伝ってくれているんです。
「おろすんジャー2号」なんて言ってくださったりして、その子がちっちゃい子になにか教えていたりするんです。
そういう姿を見ていると、もうこの子たちにバトンタッチできるんじゃないかと思いますね。」
最後に助け合いのヒーローおろすんジャーさんが、地域創生のために動きたいものの一歩踏み出すことが難しい我々若者に向けてメッセージを送ってくれた。
「見ている方は、多分真面目な方が多いと思うんですよ。
一方で、僕はあまり真面目ではありません。でも、僕は大体やりたいと思ったことはすぐやります。失敗はしてしまうんですけど、すぐやるようにはしています。
とにかくやってみてピンチになったら周りに助けてもらうという気持ちで普段から活動やっています。今から考えると辛かったのかなっていう想いはありますけど続けていくうちに、もうハッピーなことしか覚えていないんですよね。写真など見てようやく思い出せるような。だからやってみてください。そして、それをやり続けること。
それで大きく変わると思います。
僕も3,4年目から周りの目などが大きく変わってより続けやすくなったし、街の人とも仲良く話せるようになったので、ぜひあきらめないでほしいと思います。
僕も最初はいろいろ失敗したこともありますけど、これは続いていて僕のなかで楽しくできていることなので、皆さんぜひ楽しく続けてください。