意思あるお金の使い方で世の中は豊かで幸せになる~tsumiki証券 寒竹明日美さん~ #1
若い方や投資知識がなくても、資産形成ができるサービスを提供しているtsumiki証券のCEOを務める寒竹明日美(かんたけあすみ)さんにお話を伺いました。
第一弾の今回は「共創経営という概念」というテーマで現在の活動や今に至る経緯について迫っていきます!
寒竹 明日美
tsumiki証券 CEO1997年丸井(現丸井グループ)入社。
店舗勤務から経理部に異動し、以降、経営企画・財務部門で同社グループの経営計画・事業計画の策定に携わる。
2014年に国分寺マルイ店次長(副店長)を務めたほか、IR部の課長として投資家との対話を担当。2018年2月、tsumiki証券代表取締役CEOに就任。
同年12月、経済誌Forbes主催の『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2018』において、女性が少なかった分野で、先駆者として最前線で活躍している女性を表彰する「個人部門・先駆者賞」を受賞。
現在の活動について
最初に簡単な自己紹介をお願いします。
tsumiki証券CEOの寒竹と申します。
丸井グループが2018年から始めたtsumiki証券は、若い方でも、投資についての特別な知識やまとまったお金がなくても、 資産形成ができるサービスを提供している証券会社です。
私たち丸井グループは、お客様や社会とともにニーズや社会課題を解決していく「共創経営」という概念を大切にしており、tsumiki証券のサービスを始めたのも、お客様からの「クレジットカードって、支払うだけでなく、資産形成もできたら良いのに」というお声がきっかけでした。
「がんばって貯金はしているけれど、利子はほとんどつかない。」
「投資という形でお金を増やしてみたいけれども、銀行や証券会社は敷居が高い。」
というジレンマをもっている方が多くいらっしゃった。
この悩みを解決してほしいというお客様の要望とその力になりたい我々の想いが合わさってできたのがこの会社です。
また世の中では、昨年の年金2000万円問題など”貯蓄から資産形成”への流れが注目されています。
長い人生を見据えて、一人ひとりが資産形成をしないと幸せに生きて行くことが難しい、また日本の社会も豊かになっていかないという現実もあるので、そこも変えていきたいと考えています。
tsumiki証券のCEOに至るまで
社会貢献を意識し始めたときから現在に至るまでの流れを教えてください。
丸井グループでは、入社後は、まずお店での接客を通じて、お客さまのニーズを理解することから始まります。
私は、店舗勤務の後、経理→資金調達→経営企画→IR、そしてまた店舗に戻り、その後今の仕事につきました。
実は若い時は、社会課題解決を深く意識はしていなかったです。
目の前のお客様は何に困っているのか、どうしたら喜んでくれるのかを考えていました。
社会課題や世の中と自分の仕事が繋がっていると実感したのは30代になってからです。
そのきっかけは、資金調達の仕事や、会社の株を投資家に買ってもらうために会社のことを伝えるIRの仕事を経験したことでした。
お客様のニーズや困っていることを私たち企業が解決すると、お客さまも嬉しいし、結果私たちの業績にも良い影響が出る。
そうすると株価の上昇や配当で投資家にも還元できるし、納税という形で国や地域にも貢献できますよね。世の中はもっと良くなるし、結果として社会課題の解決にもつながるはず。
資本市場でお金の出し手に、企業の取り組みを理解してもらうよう働きかけることは、すごく良い活動だと思えるようになりました。
この経験をもとに今の仕事では、お客様にこのように世の中には良いお金の流れがあること、それが資産形成にも繋がることを知ってもらい、良いお金の流れを大きくしたいと考えています。
tsumiki証券のCEOに就任されたきっかけはありますか。
A冒頭のお客様の意見をもとに、社内で具体的に事業化を検討するプロジェクト発足、私が責任者でした。
その流れでCEOに就任させていただきました。
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