社会貢献を視野に入れた就活に必要なこと!♯3〜株式会社AAIC Holdings一宮暢彦さん〜
今回は株式会社AAIC Holdingsでヘルスケア分野の投資ファンドを担当されている一宮暢彦さんにお話を伺いました。
第三弾では社会貢献を視野に入れた就職活動についてお届けします!
*本インタビューは2020年6月時点での取材内容となります
新卒で商社に就職
社会貢献をするために新卒で商社に就職してよかったことを教えてください
大手の総合商社で駐在も含めて7年働いていた、という経験は日本限定にはなりますが、一定の信用度がつくと思います。
また、信用だけでなく仕事を通して構築した信頼をベースにしたネットワークも今の仕事をするうえでのベースになっています。
商社時代の同期はアフリカではないですが、アジアなどの新興国の投資ファンドに携わっている方が沢山がいるので、情報交換を定期的にしています。
商社では全く希望通りでない配属になることはありませんでしたか?
配属先に関しては、ある程度は希望を通してくれる印象です。
配属先の面談の時に、アフリカの事業に関わりたいか、インフラのビジネスをやりたいか聞かれました。
今考えると生意気ですが、「アフリカでインフラビジネス」に携わりたかったので、配属先として人気のある電力の部署に入ることができれば、アフリカ市場は誰もやりたがらないだろうから自然とできるだろうと思っていました。
結果的に電力の部署に入れたものの、前述の通りアフリカのプロジェクトに関わることができませんでした。
これまでの選択に後悔はないし、正しいといえるように今のキャリアを歩んでいますが、今でも”what if…”を考えることはあります。
企業側としてもモチベーションを持って仕事をしてもらわないと困るので、見当違いの配属先にはならないのではないか、と思います。
商社に就職するということは、学生時代関わっていたアフリカの現地から離れることになると思うのですが、そこにもどかしさはありませんでしたか?
もどかしさはかなりありましたね。
新卒で商社で働いていると、なかなかアフリカに足を運べません。
学生の頃に比べ毎日の生活に時間の余裕も無くなっていくので、現地を忘れていく感覚がありました。
現地を忘れていくのを防ぐために、商社で働きながら、NGOでも理事として活動を続けました。
「いつか自分が戻るべき場所」があるのであれば、日常的に思い出せるように、関連する書籍を読んだり、同志と呼べる人と会うなど、錨(アンカー)を意識的に打っておくのは必要だと思います。
目標設定が大切
キャリアに対する考え方を教えてください。
1-3年の短い期間でなりたい自分の姿や成し遂げたいことがイメージできる、自分でゴールを設定できる環境を選ぶことを意識しています。
大手の伝統的な企業だとやはりまだ終身雇用をベースにした組織の設計されており、40歳まで若手と見なされるので、裁量を持って働けないです。
日本全体が経済成長を続け、会社も+の成長を前提にした環境であれば、退職金や役員報酬など20-30年先のインセンティブを目指して働くことができるかもしれませんが、現代では難しいです。
遠い将来の外部の不確定要素も多い「いつか」の自分を目指すのではなく、
短期間で、自分自身で手繰り寄せることができる新しい自分目指す方が生きやすいと思っています。
社会貢献を仕事にする際やるべきことを教えてください
出来るだけ解像度の高い目標や計画を持っておくべきです。
より自分がやりたいことをはっきりさせることで、自身の行動に影響が出てきます。
まずは何がやりたいのか、学ぶべきなのかを明確にしてから、行動することが一番効率的ですね。
また、その上でたくさんの人に会うことも大事です。
自己分析というと、自分の手で自己を分析しないといけないと思いがちですが、意外と自分だと見えないことは多く、「実は自分ってこうだった」という発見は他人と接することで気づくことが多いと思います。
社会人になると時間の制約や立場の制約でなかなか人と会えなくなるので、学生の方は今ののうちに色々な話を聞くとよいでしょう。
読者に向けてメッセージをお願いします!
今では情報がたくさん手に入ったり、簡単に色々な人と繋がったりできますが、一方で自分の意志がより大切になっていくと思います。
自分のやりたいことを明確にできていれば自分もハッピーだし、いい社会にも繋がっていくはずです。