若者と「現地」を結ぶ#2~アフリカジャーナリストの大津司郎さん~
アフリカジャーナリストの大津司郎さん第2弾!
農業支援に携わって以来、青年海外協力隊やイッテQや水曜どうでしょうなどテレビのコーディネーターなど、様々な活動をされています。
今回は「#2.カメラ越しの世界の“現実”」というテーマで、社会貢献を仕事にする大津さんが現地で感じたことに迫ります。
*本インタビューは2019年12月時点での取材内容となります
カメラ越しの世界の“現実”
カメラ越しに問いかける大変さ
今までの活動で大変なことはありましたか?
難民の人たちや飢えた人、虐殺の犠牲者…。
ある意味”ネガティブ”な世界ですよ。
そういった人たちの姿を撮ってきたことは心身に大きな負担があり、大変でした。
だけど、ポジティブってネガティブがないと存在しないんですよ。
常にネガティブな人は、明日、明後日のポジティブを求めて生きている。
こういった点から考えると、これほどポジティブな世界はないと思います。
僕はネガティブなところばかり撮っているように誤解されることが多いんですけれど、逆です。
どうやってポジティブに生きていくか考えている人を目の前にしたら、ネガティブなんて絶対に言えないですよ。
東京でも忙しくネガティブに暮らしている人は沢山いますが、私たちが彼らから学ぶべきことは沢山あります。
僕はその観点で伝えたいと思っているから。
ただ純粋に大変なことをあげるとすると、一般論として”ネガティブ”だとしたら、彼らの重い状態、状況、気持ちが自分に全部かかってくるんです。
それを、小さなレンズをのぞいて何十時間も何日間も撮っていました。
今もそうですけれど、どれだけ体調との戦いだったか。それが大変なことですかね。
精神的な負担ということでしょうか?
精神よりもまず肉体的にきますよ。
ルワンダの難民や虐殺を撮っていて、「お父さん殺されちゃったの?」「お母さんどうしたの?」「君は食べるものがあるの?」と小さなレンズを通してこういうことばかり聞いているわけです。
これが良いわけないでしょう、自分にとって。
年に7.8回行っていたころもありましたから、段々と具合が悪くなってくるんです。
症状はムカつきですかね。朝起きるとムカムカするんです。
それから痺れや冷えもあります。ほっぺたの両側にやわらかい部分があるじゃないですか。
これが両方ともぐじぐじに崩れていく感じがありました。
その他にも、眉間が盛り上がってきて硬くなっていく感覚もあります。
今はもう大丈夫なんですけれど。
イベントお知らせ
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フリカ紛争の現状と最近情報、そして伝えること知ることについて考えてみたいと思います
2月7日(金曜日)19時~、ブルーバオバブ・アフリカ(カフェ・バー/港区麻布台2・2・12三貴ビル2F/大江戸線赤羽橋下車3分、飯倉交差 点方面徒歩4分
詳しくは〝ブルーバオバブ・アフリカ〟にて