新たな留学の在り方を提示するSocial留学とは?#2~コネクト&フロウ 野中柊平さん~
(株)コネクト&フロウにて海外インターンやボランティアと語学留学を組み合わせ、その留学費用が現地NGO等に寄付されるsocial留学を運営されている野中柊平さん!
前回の「#1.Social留学の誕生秘話 」に引き続き、今回は「#2 世界の流動性を高めることでよりフラットな社会を作る 」というテーマで、社会貢献を仕事にする彼の国際協力観に迫ります!
*本インタビューは2019年10月時点での取材内容となります
世界の流動性を高めることでよりフラットな社会を作る
起業家としてのスタンス
野中さんの起業家としてのスタンスを教えてください
自分は休学中に会社をやってみて1人で何から何までやることに限界を感じたというか、ある意味これは自己満じゃないか。と思った時がありました。
そんな時に、縁あってAmazon社員の方と仲良くなりいろいろな話をしました。
その中で、Amazonは直接国際協力してないかもしれないが、世界規模でビジネスを拡大し様々な技術へ投資に回している、それによって社会が便利になる。
その方が社会にインパクトがあるのではないかと考えました。
なので一回考えを検証したいと思って就活しました。
その結果、半分正しく半分違うなと。
世にある多くの大企業は確かに社会を牽引し、日々の生活を豊にしていることは納得しました。
もちろんなのでそれらの会社で働くこと、意味を否定するつもりはありません。
ただ、自分が何をしたいかが結構重要だと思って、大きな企業が沢山あり、どれもが素晴らしい会社です。
しかし、そういった会社が生み出す”豊さ”の先に人類の幸せが待っているかどうかを考えました。
既存の会社で生み出される豊さを享受しつつも、それらがカバーしきれないところに挑戦したいなと。
社会全体で見たときに99%優秀な人たちがうまく社会を回してくれる中で、1%くらいは変異種がいないと変化に対応できないなと納得し、自信をもってこの1%をやればいいなという意識で今のキャリアを選択しました。
活動する上で大切なこと
今の活動をしていて必要だと感じたスキル、知識はなんですか?
大事なのは、メンバーとの対話であり愛情です。
大学生の頃の経験をふまえて思うのは、会社としてやらなきゃいけないことは明確でも、メンバーのモチベーションって違うんです。
「なんでできないの?」って思うことはあるんですが、それはスキルよりモチベーションや信頼の部分が大きいです。
人を惹きつける力を持っていない人間が組織を運営していくなら、そこは後天的に勉強していかないといけないです。
活動する上で大切にしている考え
現在の活動をする上で大切にしている考えは何ですか?
「流動性」は一つのキーワードですね。
日本でいろんな情報をインプットするより、シンプルに一週間スラムで生活した方が極論ですが確実に得るものがある思っています。
また、社会の変化には流動性が大切だと考えています。
流動性というのは、一緒にしておくだけではうまく混ざらないものを、それが常に活発に動くことによっていいバランスに混ざるようなイメージです。
なので、そこの動きが活発になればなるほどよい位置に収まるんじゃないかっていうのが流動性のイメージですね。
世の中の流動性が高まれば、当然トラブルも出てくるがそれをひとつひとつケアしてけば、いい塩梅に社会は変わっていけると思っています。
社会の多くの問題は、ある意味いびつに世界を固定化しすぎた結果かなと思っていて、社会の格差であったり、国家間の軋轢の解決には流動性が大事だと考えています。