地域の社会問題から、社会をちょっと良くする方法#3~株式会社笑美面 辻中俊平さん~
「福祉」×「環境」第3弾!
株式会社笑美面で働く辻中俊平さんにインタビュー。
仕事で福祉に関わりながら、CO-BUKUROというコミュニティを運営し、ごみ拾いボランティアを行う辻中俊平(つじなかしゅんぺい)さん。
前回の、『#2「気楽にちょっと良いことをする」が充分に格好良い』に引き続き、今回は、『#3「大きな目標は持たなくていい」大切にしている姿勢とは』というテーマで社会貢献を仕事にする彼に迫ります!
辻中俊平
高校まで奈良県で過ごす。
大阪府柏原市にある関西福祉科学大学に進学し、現在は社会人2年目。
学生時代、台風で大学地域の河川が汚れていたのをきっかけに友人とごみ拾い活動を始め、CO-BUKUROというコミュニティを立ち上げる。
地域住民も参加し、現在もライフワークとして運営を続ける。大学の専攻でもある福祉分野で就活をしている中、社長に惹かれて株式会社笑美面に入社を決める。
*本インタビューは2019年12月時点での取材内容となります
「大きな目標は持たなくていい」大切にしている姿勢とは
「気楽に」ですか。
私は「継続する」ことが、一番大事だと思っていますよ。
作りこんで単発でやるのもいいと思うんですが、「細く長く継続して何年もやっている」方が、将来的にすごく価値のあるものなんじゃないかなと考えているんです。
継続していくことで、今のこどもたちが大きくなった時に、同じような視点を持ってもらえる思っています。
継続力を付けるためにCO-BUKUROでは、活動日と時間帯を前もって決めているんです。
まずは、第三土曜日にやるということ。時間帯は、夏は夕方の15時から17時。それ以外の月に関しては10時から12時と決めました。
つまり、最初から「仕組み」をしっかり作るようにしました。
誰が運営しようが、僕とか高井が居なくても、必ずやれる。
そんな「仕組み」を作ったんです。
時間と活動内容を決めていれば、たしかに辻中さんが参加できなくても活動が継続しますね。
そうですね。
団体を継続させるために、内部の環境をしっかり整えることは大切です。
もちろん、活動をしていく中で、団体の外部との問題もありました。
ごみ拾いって、よく地域の清掃活動という形で高齢の方がやられいて、柏原市も同様でした。
活動を始めた当初は、そんなこと全然知らなくて、柏原市を点々とごみ拾いしていました。
ある時、他のごみ拾い団体と鉢合わせたんです。
その後、大学に連絡があって「一緒に活動していきませんか?」とお誘いを受けたんです。
とても有難いお話でしたが、高井と悩んだ末に、一緒に活動をしていかないと決めました。
あくまで「毎月第三土曜日のCO-BUKURO」を崩したくなかったのです。
ごみ拾い活動には、様々な色があって良いと思っています。もちろん、個人的に参加して頂く分にはどなたでも大歓迎です!
ただ、それからは、商店街にあいさつ回りやチラシ配るという活動を始めましたね。
地域の人たちとの関わり方を考え「地域に溶け込む活動」を考えるようになりました。
これからのCO-BUKUROの活動について教えてください。
今後の方針しても、特別なことはなくて、この活動を「一生続ける」ことです。
CO-BUKUROには、
「CONNECTED BY GOMIBUKURO~ごみ袋を通して繋がろう~」
という意味を込めています。
細く長く何年も続けて、関わって頂いた地域住民の方やこどもたちも、僕たちと同じ想いをもってくれたらいいなと思っています。
そうしてCO-BUKUROが柏原市で認められる活動になって、地域住民のみんなの心の中にあるという状態をつくることが理想です。
地域住民の皆さんと
3.社会問題に関心のある高校生・大学生たちにメッセージを送るとしたら?
大きな目標とか持たなくても僕はいいかなと思っています。
「ちょっと世の中に良い事をすることがかっこいいという社会」が理想です。
ボランティアで疲弊する人たちを見てきたので。思いがあるのにそれが疲弊してしまうのはもったいない。
その思いを「細く長く」でも持ち続けていただいた方が、大きな目線で見たときに社会のためになるので、「そんなに無理しなくていいんだよ」というような優しい社会でありたいと思っています。
世の中のために出来ることは、目の前の小さなことでもたくさんあります。
そんな小さなことから少しずつでもやって行けば、将来的に大きくなっていくかもしれないし、それを続けていくことが大切なので、まずは目の前のことに目を向けてはいかがでしょうか。
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