自分が自分でいられる場所「ネパール」 #3 NPO DREAM-Hack 代表 菅勇輝さん
今回インタビューさせていただいたのは、NPO法人 DREAM-Hackの代表をされている菅勇輝さんです。
第三弾では、ネパールのワクワクポイントや現地でのパートナーであるゴクールさんの存在などなど、ネパールでの菅さんの素顔に迫ります。
菅さんが現地であんなことを我慢しているとは、、、
菅 勇輝
大学生の時にネパールに学校を建てるために学生団体を立ち上げ募金活動を行う。目標金額を集めるものの、現地のNPO団体からの連絡が途絶え、結局お金が行き届かない結果となる。
大学卒業後、ベンチャーの広告会社に勤めるものの、入社一年後に高梨沙羅選手のガッツポーズに魅せられて、会社を退社しネパールで国際協力活動を再開する。
*本インタビューは2020年6月時点での取材内容となります
菅さんが描くネパール
ネパールのワクワクポイントについて教えてください。
これは書かなくていいんですけど、僕アジア系の食事あんまり得意じゃなくて(笑)。
毎回毎回苦しみながら食べているんです。
それはさておき、シンプルに「開放」ですかね。
海外にいくと気分が開放的になります。
それでいて、自分がオープンでいたときにそれを認めてくれる人たちがいる。
自分をフリーにしてくれる場所ですね。
自然もそうだし、人柄もそうだし。
それがきっと、自分をワクワクさせるんです。
ネパールは「自分を自分でいさせてくれる場所」
アナザースカイに出てきそうやな(笑)。
なんでも受け入れてくれる点がワクワクします。
国際協力をするときに現地の言語は使いますか?
ある程度自分への信頼を獲得するためには必要です。
でも完璧なネパール語なんていらなくて、最低限喋れるくらいでいいと思います。
「トイレどこ〜」とか「このご飯おいしいね」とか、学ぼうとする姿勢は必要です。
それこそ僕はゴクールさん(現地でのパートナー)という素敵な方に出会えたので、その人は日本語もペラペラですし困っていません。
彼が最近覚えた言葉は、「ぴえんぴえん」と「あいみょんかけて」とかですね(笑)。
結果、彼が日本語を話せるので苦労してはいないですけど、最低限コミュニケーション取るために必要だと思います。
人生の相棒ゴクールさん
人生の相棒であるゴクールさんは、菅さんにとってどんな存在ですか?
現地のパートナーでもあり、家族のような存在でもあり、友達でもあり、とても不思議な存在ですが、僕にとって彼なしではこの活動はあり得ません。
彼がネパールにいるから、僕たちのことを理解してくれるから、お金のためではなく気持ちで動いてくれるから、僕たちも頑張れます。
7年かけて築き上げたこの「信頼」があるから、たくさんの人にワクワクを届けられると思っています。
彼と出会えたことで、僕の人生はとてもワクワクしました。
世界が変わりました。
だから、彼とこれからもたくさんのワクワクを共有していきたいと考えています。
パートナーが見つかる前と後での変化はありますか?
ありました。
最初は人生のパートナーになるかどうか知らなくて、ただ現地のツアーコンダクターさんって感じでした。
何年もかけて信頼を獲得して、結果DREAM-Hackを立ち上げるときに一番にパッと頭に浮かんだのは間違いなくゴクールさんでした。
NPOってどうしても現地パートナーに頼ってしまうところがあります。
始めのフェーズでは現地に信頼できる人がいるかによって、その後の幅が変わってきますし、僕らにとってはDREAM-Hack が大きくなって、これから大きくなる可能性をつくれたのもゴクールさんのおかげです。
しかし、唯一の人生の相棒であっても依存関係になってはいけないと思っています。
その人がいなくてもできないといけません。
ゴクールさんは家族を養うためにやってますし、僕もゴクールさんを養うためにやっているんじゃないので、お互いが目指す世界が一緒だから、楽しいからやっています。
利害関係にないことが大切かなと思いました。
国際協力を仕事にすることを躊躇している人たちへ
最後に国際協力を仕事にすることを躊躇している人たちへメッセージをお願いします。
仕事には様々な役割があると思ってます。
まずは自分がどういう立ち位置で国際協力がしたいのか、学生の時間を自分がどう国際協力に携わっていきたいのかを考えるべきです。
また、セクションは社会人になってからも考えられます。
社会人になってからでも、携わり方はあり、社会人になってから見えてくることもあります。
だから今DREAM-Hackはできてると思います。
まずは、未来を見るより、今の自分が興味あることをやればいいのではないでしょうか。
たまには、まともなこともいいます(笑)。
どんな立場でもどんな携わり方でも「国際協力」の現場では皆さんを必要としています。
自分なりの国際協力のカタチを見つけて、学生だろうが、社会人だろうが活躍できるカタチを模索してほしいです!
僕やあなたにもできることがある
僕やあなただからこそできることがある
一緒に誰もが自分の可能性を信じて、ワクワクできる社会を作って行きましょう!